熱帯魚

生きエサ|小さな熱帯魚の楽しみ方

熱帯魚に与える生きエサを解説しています。

生きエサ

熱帯魚の中には生きエサ以外はなかなか食べてくれない種類もいますので、そのような熱帯魚を飼育したい場合には、生きエサを常にストックしておく必要があります。同じ種類ばかりだと栄養が偏ってしまうため、できるだけバラエティーに富んだメニューを組んであげたいところです。

ブラインシュリンプ

熱帯魚の稚魚を健康に育てる上で極めて重要なエサです。栄養価も高く、保存も簡単で、必要な時にだけ孵化させて与えることができます。なお、ブラインシュリンプを孵化させるには20度以上の水温が必要です。

ブラインシュリンプは塩水に卵を入れると24時間くらいで孵化してきます。明るいところに集まる性質があるため、これをスポイトで吸い取ってティッシュペーパーなどで塩水をこし取り、いったん真水に戻してから与えます。なお、塩分をこしとるための専用器具も販売されていますので、これを利用すると便利です。

ブラインシュリンプは孵化後、急速に成長してしまうため、生まれて間もない稚魚は孵化直後のブラインシュリンプしか食べることができません。このため稚魚を育成する場合には2個の孵化ビンを朝と夕の交互に準備しておきます。

ブラインシュリンプはリコリスグラミーのように生きエサが主食となる熱帯魚や、パラドクスフィッシュ、メコンメダカといった極小熱帯魚の飼育においても重宝しますし、そのほかの小型熱帯魚に与えても大喜びで食べてくれます。

なお、濾過器はこのエサをぐんぐん吸い込んでしまうため、一度にたくさん入れるのは禁物です。

アカムシ

入手さえできれば生きたアカムシは水を汚しにくい優れたエサです。ただし池などから採取してきたものは病害虫や重金属類が混入している危険があるため、おすすめできません。熱帯魚ショップだけでなく、釣具屋でも購入できますが、サイズはかなり大きめで、しかも高価です。濡らした新聞紙に包んで冷蔵庫で保管します。

イトミミズ

入手がしやすく安価な生きエサですが、すぐに底砂に潜ってしまい、水を著しく汚染しますので、特別な事情がない限りは与えない方が良いでしょう。いったん底砂に潜ってしまったイトミミズを回収することは極めて困難です。

人工飼料に慣れていない野生採取魚の調子を上げたい場合、底砂を敷いていない水槽でイトミミズを与えれば、体力を回復するのに役立ちます。

保管にはスーパーでイチゴや豆腐を入れてあるパックのような表面積の広い容器を利用し、イトミミズのかたまりの上部が少し水から出るくらいまで水を入れ、できるだけ涼しい場所に置いておくと長く生かしておけます。なお、ひどく水を汚しますので、水は朝と夕に全て入れ換えてあげます。


  1. 熱帯魚のエサ
  2. 人工飼料
  3. 生きエサ(このページです。)